長渕剛に憧れて⑩

そんなこんなで

ライブハウスと路上ライブに明け暮れる日々がしばらく続きました。

 

とにかく

 

路上にいると

 

いろいろな人がいます。

 

サラリーマン、

 

ヤンキーのお兄さん、

 

完全に矢沢永吉に憧れるおじさん、

 

はい、最後の矢沢永吉に憧れるおじさんは、やっかいでした。

 

歌が終わる度に近づいてきてオイラのおでこに矢沢永吉に憧れるおじさん(以後 ヤーサン)は自分のおでこ合わせてきて、

 

「お前の気持ちは俺が一番わかってるよ」

 

とかなんとか。

完全に酔っぱらい。

 

そういうときに歌う歌は決まって

 

captain of the ship

 

30分liveバージョンでやらせていただきます。

 

だいたい10分後には

 

誰もいなくなるのでR。

 

チャンチャン。

 

次回より新章。

 

長渕剛の魅力 が始まります。

 

お楽しみに。

長渕剛に憧れて⑨

やってきました。

初ライブ、長渕剛への第一歩。

そう、歌の通り、大きな大きな舞台にたち!

 

チェックワンツー。

チェックワンツー。てマイクチェックするのが、恥ずかしい、そんなあがり症、、。

 

なんで大東京、来たんやねーん。

 

とかなんとか。

 

30分。とにかく無我夢中。

 

ひどい演奏、、、

 

でもプロになれると思って走る少年。

22歳。

 

いわゆる対バン形式で

 

他の出演者のお客も含めたフロア。

 

歌終わる、シーン、、、

 

MC、受けず、シーン、、、

 

自分でネタ言って自分で笑う、シーン、、、

 

俺たち、もう終わっちまったのかな?

 

キッズリターンのラストシーンが脳裏を横切る。

 

わかるか~

 

わかるか~

 

俺の、、おうれのじゅ、じゅ、十代がそ、そこに紛れもなくいるんだよ、わかるか~

 

最後にはキャプテンオブザシップのMCのモノマネして、なんとか店長笑ってくれた。

 

わかるね。

 

客席は、依然として、シーン、、、

 

客席又の名を「シーン広場」

 

オイラ、誓ったよ、その時。

 

生きて生きて生きまくれ。

 

俺の命は、生きるために流れている!

 

へべく

 

 

 

 

長渕剛に憧れて⑧

そんなこんなで吉祥寺のライブハウスでの初ライブが近づいてきたのよ。

 とはいっても日曜のまっ昼間。

 

まずは客集めせなあか~ん。

てことで公園だギター1本で弾き語り。

 

そのころは、ちょうど「ゆず」がブレイク寸前で路上で歌ったりパフォーマンスしたりするひとが多かった。

 

そりゃもう謎マンもしゃかりきに

 

うとたで。

 

声がかれても。昼から夜まで。

 

そんなこんなで少しずつ定期的に来てくれるお客さんもついてきたんだわ。

 

その頃のファッション。

頭の先から足の先まで黒で固め。

歌う歌は長渕剛甲本ヒロトとキヨシローをMIXした感じ笑

 

ほほう。

 

歌、聞いてみたいとおもたやろ~!

 

聞いてみたいひと~?!

 

はーーーーい!……

 

……スミマセン。脱線しました。

 

次回、地獄絵図、初ライブの巻

 

へべく

長渕剛に憧れて⑦

ここらで一つ

 

なぜオイラが長渕剛に憧れたかを説明しておこう。

 

あれは、小学生2年の秋だった。

 5つくらい離れた兄貴の部屋からなにやら音楽が。

 

「あ~れは去年の年も押し迫った頃だったぜ ♪」

そう、皆さんご存じ「賞金目当ての宝探し」だ。

 

小2の少年はなぜか、これにやられて毎日、聞いて学校でこの歌をクラスメイトに披露したのよ。それが、バカウケ笑。  

 

どうやら、クラスメイトは、謎マンが自作で作ったと思っていたらしい。

 

ここほれワンワン、スケベな野郎!

 

なんてね。

 

その頃、流行ってた風見しんごブレイクダンスをしながらの長渕剛の歌の歌唱。 

 

 どうだね?

 

このシュールさ。

 

嫌いじゃないだろう?

 

へべく

 

 

長渕剛に憧れて⑥

話しかけてきた老人は

ボロボロのジーンズにヨレヨレのシャツ。

 

そう、ホームレス風の…

 

ホームレスだ。

 

オイラ「最近上京してきて、長渕剛になろうと思うんです。」

 

ホームレス(以後H)「そんなら、乾杯うとうとみんかい」

 

 オイラ「あ、乾杯苦手でスミマセン、、、カラスなら、、、」

 

H「なんじゃ、乾杯も歌えんのに長渕剛になれるかいな笑、そしたらな  演歌ば歌わんかい!」

 

どこかで聞いたようなフレーズだなと気にしながらも、、

 

オイラ「…演歌ば、歌えんです、、」

 

そしたらホームレス風のHは僕の髪のつかみ

、オイラの身体を蹴る、蹴る、そしてまた蹴る。

 

これどっかで見たシーンでしょ。

 

でもこれが実際に再現される街。

 

花の都、大東京。

 

そんなホームレス風のHがオイラの熱心なファンになるなんて知るよしもなかった。

 

へべく

 

 

 

 

長渕剛に憧れて⑤

小さなライブハウスのオーディションにも

うからず、、、悶々と毎週を過ごす。

 

そんなある日、

 

オーディションで新しい試みをしてみた。

 

歌の途中で朗読をするといったもの。

 

歌の途中~~

 

私こそは

 

花の都に飛んで来ましたはぐれ鳥

 

六尺たらずの五尺の体で

 

刺せば監獄、刺されば地獄のこの街

 

そう、東京~

 

tokyooooooooooo! 

 

とちくるってとうきやう!

 

などと叫んで

 

そのライブハウスからは

 

サヨナラするつもりだったが、

 

なんと合格。

 

昼の部、出演の切符を手に入れたのだ。

 

その時の店長の一言

 

「さっぱりわかんないけど、将来性にかけたよ」

 

喜んでいいのかわからなかったが、嬉しさのあまり、近くの井の頭公園で歌ったよね~

 

歌うよね~

 

ギャラリー0

 

でも叫ぶよね。

 

さっきの朗読と叫び、ためしにやってみた。

 

すると白髪の老人が立ち止まる。

 

「いまの自分で考えたんか?」

 

へべく

 

 

長渕剛に憧れて④

長渕剛になる目的を思いだし

向かった先は吉祥寺の某ライブハウス。

 

「こんちは。こちとら、長渕剛になりたいんじゃが、出させてくれんかのう?」 

 

はい、相手にされず、、、 

 

オーディションを受けてくださいとのことで

 

日曜日に行くも、、落選

 

次週、、落選、、

 

次週、、落選、、

 

なんじゃこりゃ~~~

 

へべく